14/08/2016
続いて、参考までに2008年7月に開催した【アイスクリーム市場】の議事録を投稿します。めちゃ長いです。
前回の方が持ち寄られたアイスクリーム沢山あったなあ…(笑)
第33回マーケティング庵議事録
日時:2008年7月13日(日)15:30~18:30
会場:super studio,inc(渋谷) ※この会場で実施するのは最後!!
天気:晴れ、非常に暑い(アイスクリーム日和!)
参加者:6名(男性4名、女性2名) キャンセル者多発!
テーマ:アイスクリーム市場
二次会:LA BOHEME
1.持ち寄られたアイスクリーム達
①コールド・ストーン・クリ―マリー
ストロベリーショートケーキセレナーデ
グリーティーパティー
チョコレートデヴォーション
②GODIVA(各420円)
ベルジアン ダーク チョコレート
クラシック ミルク チョコレート
ミルク チョコレートチップ
アイボリー チョコレートチップ
ストロベリー チョコレートチップ
③ハーゲンダッツ
ラムレーズン
マンゴ
抹茶
④OUCA(JAPANEASE ICE 恵比寿に店舗がある) 各380円
かんりと
黒蜜きなこ
⑤ラテール オーガニックアイスクリーム
駿河のみかん
イエローバニラ
黒ゴマミルク
⑥MOCHI CREAM
⑦グリコ カロリーコントロールアイス
バニラ
ラムレーズン
2.試食TIME!
①コールド・ストーン・クリ―マリー
ストロベリーのアイスは、スポンジケーキがアクセントになっている。
グリーティーもチョコもうまい。ワッフルボールと味が合う。
②GODIVA
インパクトがある味。
GODIVAらしくチョコの味がいい。
新商品のストロベリーはGODIVAらしくない味。でも美味しい。
1カップ420円は納得できる。
③OUCA
季節により、常時10種類位の和風のフレーバーがある。
和のアイスはめずらしい。
イートインが主体。
かりんとは後でかりんとの味がしてくる。
黒蜜ときなこの味もしっかり出ている。
商品の完成度高い。
④ラテール
駿河のみかん…みかんの味がいい。みかんの苦味がある。
イエローバニラ…昔ながらのバニラの味。
黒胡麻ミルク…胡麻の味がしっかりしている。
⑤MOCHI CREAM
大福の中にアイスを入れたのは、アイディアがいい。
超甘い!
この商品単独で食べると美味しく感じると思うが、他のアイスと食べ比べすると、しつこく感じる。
フルーツのフレーバーをもっと多くしたら面白いのでは?
⑥グリコ カロリーコントロールアイス
バニラ…いまいち
ラムレーズン…香りで食べられる
2品ともまさにラクトアイスという感じ。
コンビニで購入したが、ハーゲンダッツの入っている高級アイスのショーケースの中に陳列されていた。
→どういう位置づけなんだろう?
3.アイスクリーム市場規模(「日本アイスクリーム協会」のHPより)
①販売額
2007年販売額 約3,700億円(前年比4%増)
94年をピークに2003年まで縮小傾向だった。(2003年販売額は約3,300億円)
ここ数年で盛り返している。温暖化の影響?
②種類別販売物量、金額
2007年物量
1位:ラクトアイス 363,110KL(ダントツ!)
2位:氷菓 169,450KL
3位:アイスクリーム 144,930KL
4位:アイスミルク 143,600KL
2007年金額
1位:ラクトアイス 1,316億円
2位アイスクリーム 1,084億円
3位:アイスミルク 669億円
4位:氷菓 637億円
物量ではラクトアイスが飛びぬけて多い。高級志向が最近のマーケティングのキーワードになっており、本日持ち寄られた商品もアイスクリームが多いが、市場の大きなシュアを占めているのは、低価格のラクトアイスである。
金額では、単価の高いアイスクリームがラクトアイスと約300億円の差で2位。
③輸入実績
2007年 13,362トン 48億円(輸入割合は約1%)
物量、金額とも毎年減少。アイスクリームの輸入品は極めて少ない!
国別輸入実績
1位:オーストラリア 構成比41.5%
2位:ニュージーランド 34.7%
3位:フランス 10.9%
④世界各国の年間生産量
1位:アメリカ 5,854,600KL(2006年)
2位:中国 2,191,103KL(1997年)
3位:日本 821,090KL(2007年)
4位:イタリア 652,281KL(1997年)
5位:カナダ 513,605KL(2001年)
⑤1人当たり年間消費量
ニュージーランド:26L
アメリカ:20L
日本:6L
日本は世界3位の市場だが、1人当たりに換算すると少ない。
4.アイスクリームに関する意識調査結果
「2008年アイスクリーム白書」(日本アイスクリーム協会)より
日本アイスクリーム協会が毎年行っている意識調査
市販のアイスクリームを最近1年以内に自分で購入して食べた10歳代~50歳代男女500名にインターネット調査
2008年テーマ:お酒とアイスクリームの関係について
①お酒のあとに食べたくなるもの(複数回答可)
男性1位:ラーメン 67.0%
2位:お茶漬け 65.4%
3位:アイスクリーム 43.8%
4位:そば、うどん 41.1%
女性1位:アイスクリーム 53.5%
2位:お茶漬け 40.1%
3位:ラーメン 33.8%
4位:チョコレート 30.6%
②お酒のあとにアイスクリームを食べたくなる理由
男性1位:アイスの冷たい刺激が心地よいから 80.5%
2位:口の中をさっぱりさせたいから 73.2%
3位:酔いをさませたいから 61.0%
4位:体をクールダウンできるから 56.1%
女性1位:アイスの冷たい刺激が心地よいから 87.5%
2位:幸せな気分をより高めたいから 59.4%
3位:口の中をさっぱりさせたいから 58.8%
4位:酔いをさませたいから 53.1%
5位:甘いものが食べたくなるから 50.0%
6位:楽しい時間の余韻に浸りたいから 46.9%
男性は、機能的な理由から食することが多いが、女性は気分的な理由も大きい
③お酒のあとに食べる場所
1位:お酒を飲んでいた場所 58.9%
2位:帰宅後に自宅 23.3%
20代は店が多いが、年代が高くなると家派が多くなる。
④アイスクリームの好きなフレーバー
1位:バニラ 81.6% (1999年は68.6%で1位)
2位:チョコ 61.8% (1999年は37.8%で2位)
3位:抹茶 46.6% (1999年は33.8%で3位)
4位:クッキー&クリーム 42.4%
5位:ストロベリー 41.0%(1999年は32.2%で4位)
5位:ミルク 41.0%
1位バニラ、2位チョコは長年変わらず。ところがチョコは9年前に比べ、大幅に%が伸びている。
全体的に上位のフレーバーは伸びていることから、「あれも好き!これも好き」という志向が強くなっていることがわかる。
⑤1回に購入するアイスクリームの金額
男性:331.6円
女性:382.0円
⑥アイスクリームのよいところ
1位:おいしこと 87.0%
2位:手軽に食べやすいこと 55.4%
3位:手軽に買えること 48.6%
4位:形状、フレーバーの種類がたくさんあること 39.2%
5.アイスクリームブランド言いたい放題!
(1)若者に人気のアイスクリーム
mixiに「アイスクリーム研究所」「1年中アイスクリーム中毒」というコミュニティがあり、その中に「今日食べたアイスクリーム」というトピックがそれぞれある。
そこから分析すると、沢山のブランドの書き込みがある中で、特に
・ピノ マンゴ
・スーパーカップ チョコミント
・がりがり君 梨
・ハーゲンダッツ ミルフィーユ
の書き込みが目立った。
↓
共通点
安い(ハーゲンダッツ以外)
コンビニで売っている。手軽に買える。
形態の中で一番いいものが話題になっている
ベシックのものが人気がある
ピノは、「幸せのピノ、願いのピノ」で女性の遊び心を掴んでいる。
ピノは83年からの定番商品。チョコとバニラのバランスがいい。
書き込みは少なかったが「彩」はブランドとして成功しているのではないか。
(2)サーティーワンとハーゲンダッツ
こちらもmixiの「アイスクリーム研究所」のコミュニティに存在。両社どちらが好きかというもの。
この会の参加者からの意見を合わせて分析すると
サーティーワン
フレーバーが豊富なのがいい
遊び心がある
あっさりしている
着色料が多そうなのが気になる
あたりはずれが激しい
店舗内の席数が少ない。外で食べるしかない。→わざと外で食べさせ、歩いている人を引き込む戦略?
サーティーワンの店舗でしか購入できない→これも戦略の1つ
売り上げ高は、店舗数の増加と共に伸びているが、既存店の売上高はどうなんだろう?
ハーゲンダッツ
ちょっと高めで特別感がある
高級感がある
濃厚
自然っぽい
コンビニで買えるところがいい
ブランド作りがうまい
ドルチェで高級感に拍車がかかった
両者共にいい
サーティーワンは、日常でアイスを食べたいときに、ハーゲンダッツはご褒美のときに買う。
→シーンによって、使い分ける。
(3)コールド ストーン
パーフォーマンス、エンターテイメントを持ってきた
行列が絶えない
→でも、そのうち飽きるかもしれない
店員の教育はよく出来ている
(4)レディーボーデン
かつて、高級アイスといえばレディーボーデンだった。
今はぱっとしない。ハーゲンダッツに取って代わられてしまった。
レディーボーデン…子供対象、母親が子供に買う。
ハーゲンダッツ…大人対象。男女が絡んでいるCMで男性層も開拓した。
→両者の勝敗は明白!
(5)その他
ホームランバー…ブランドとして成功したとはいえない。
あたりがあるのでコンビニでは置けない。
1種類しかない。デッドボール、三振とか出したらよかったのでは?
GODIVA…チョコレートそのものがメインブランドなので、アイスクリームは多品種にしない方がいい。
6.売れているアイスクリームブランドの要因
時代の流れは高級志向だが、低価格のものも売れている
→最も大きな市場は、低価格のラクトアイス。
新味を次々に出しているブランドもあれば、ベーシックな味で勝負しているブランドもある。
↓
売れている商品自体は、1つの特定のタイプだけが成功しているわけではない。
→嗜好品だから色々できる
→ブランド力が必要
売れているアイスはブランド戦略がうまい。
どんなタイプのアイスにしろ、マーケティングがしっかり出来ているブランドが売れている。
日本の1人当たりの消費量は、食生活の違いもあるが、欧米に比べるとかなり少ないといえる。ここ数年で市場規模も盛り返していることから、拡大の余地はあるだろう。
日本アイスクリーム協会が、お酒とアイスクリームの関係についての調査結果を掲載しているが、「お酒のあとにアイスクリーム」というような仕掛けをしても面白いと思う。
但し、健康面での配慮から「お酒のあとにちょこっとアイスクリーム」というのはどうだろう?
紹介したOUCAは、夜は23:30まで営業しており、恵比寿という立地から、こうしたお酒のあとの購買層もターゲットにしているのではないか?