14/08/2015
重層門について
先回山門についてその形体により大きく6種に分類されることを示しました。その中で薬医門については、以前に完成した私の作品を例として掲載しました。今回は重層門の例を紹介したいと思います。
まず、重層門とはなにか?
本来山門とは,三解脱門から禅宗寺院の正門を山門と言うのですが、三解脱(迷いから悟りに至る三つの道)空・無相・無作を寺院の門で表した門で三つの通路があり多くはこの重層門で上層には、釈迦三尊等を安置しています。(代表的な例として・東福寺・大徳寺・南禅寺・妙心寺・知恩院・増上寺等。これ等は重層門の代表的な門です)
又、門の両袖に怖い顔で睨みをきかしている仁王さんが置かれている姿をよく目にしませんか(これは仁王門ともよばれています)?寺院の殆どのものがこの形だと思います。神社のそれには、仁王さんでなく、縁の武者像がおかれていることがあります。鎌倉の鶴岡八間宮等はそのよい例です。
四脚門は、一番多く見られる形だと思われます。それ等細部の仕上がり細工等については、先回説明した木鼻の彫刻、斗の細工等豪華なものもあり簡素なものもあります。この差は、夫々の寺院の格や経済的なもので相違が出てくるものでしょう。これ等四脚門と向唐門の実例は次回に紹介いたします。